商品名 tkitki Master craft Series Baritone Model Sinker Redwood
弦長 510mm
トップ材 シンカーレッドウッド
サイドバック材 インディアンローズウッド
ネック材 マホガニー
指板・ブリッジ エボニー
弦 1,2,3弦 オーガスチン・インペリアル
4弦 オーガスチン・ブルー
販売価格 385,000円(税込)
ケース 無し
https://youtu.be/asd92Akv2xg?si=Zv82KGXytLyl_Uo8
tkitkiの話題の新商品バリトンウクレレが入荷しました!このウクレレはウクレレ奏者の鈴木智貴さんがライブで用いられていることでも知られ、先日に大阪と東京で行われたtkitkiバリトンウクレレの発表会には沢山の方がお越しになっていました。実は私も大阪で聴かせてもらいましたが、バリトンウクレレという楽器の魅力を再発見した素晴らしい体験でした。
バリトンウクレレは通常のウクレレチューニングとは違い、4弦からGDBEになります。5絃、6弦のないギターチューニングになります。そのため、ボディは大型化していてスケールは510mmになります。4弦のDは低いLow-Dにするのが一般的ですが、先の智貴さんのライブではHigh-Dでも弾かれていて、ハワイアンの合う軽やかなバリトンというこれまた新たな魅力を発見しました。もちろん、弦を張り替えることで両方のチューニングに対応しています。元々、バリトンはスラックキーギターというチューニングを固定しない奏法で使われることもあり、チューニングに関しては自由度の高い楽器です。チューニングを落としてゆったり弾くと、ハワイらしい緩やかな調べを楽しむことができます。
そして、このバリトンウクレレはtkitkiのマスタークラフトシリーズと銘打たれ、通常のラインと異なり埼玉の個人ビルダーであるWest Field Guitar Craftの西野俊裕さんにより一本ずつハンドメイドで製作されています。西野さんは大学を卒業後に製作学校を出て、河野ギターという日本トップのクラシックギターメーカーに現在も勤務しています。バリトンウクレレは構造的にウクレレよりもクラシックギターに近くなります。クラシックギター製作の経験豊富な西野さんに製作を依頼したというところに、tkitkiをプロデュースするTR代表高井さんのセンスを感じました。
このシリーズには2モデルあるのですが、当店に入荷したのはトップがシンカーレッドウッドでサイドバックはインディアンローズウッドのモデルです。レッドウッドは重ための材である為、ともすれば硬い響きになりがちですが、それをしっかり豊かに響く楽器に仕上げているのはさすが西野さんといえるでしょう。このウクレレでの試奏動画の曲を何にするかは迷いましたが、新しいことの始まりと低音の深い響きを伝えたいと思いバッハの無伴奏チェロ組曲1番のプレリュードを選びました。省略版になりますが、ぜひお聞きいただければと思います。
このウクレレの魅力は装飾にもあります。ボディが大きい為、ウクレレらしさが失われがちなバリトンですが、コンセプトあるデザインにより美しさとウクレレらしさが両立されています。このモデルのサブタイトルはAkakaと名付けられています。あのハワイアンの名曲アカカフォールのアカカの滝です。ヘッドにある水滴のインレイはそこから落ちる水を表し、ロゼッタにある水滴のインレイは滝の水飛沫のようにウクレレから生じる音を表しています。それ以外にもボディ縁を彩る貝のパーフリング等の製作者の美意識を感じさせるデザインになっています。